自分の身は自分で守る

小さな会社では役職もついていないのにただ長く働いているというだけで、いわゆるお局様と呼ばれる女性が上司よりも権力をもっていることもあるでしょう。基本的に、お局様は幸福な人や成功している人が許せないという羨望型の人が多く、相手の幸せを壊すことで自分のさみしい心を満たそうとします。重要な仕事を任されて、協力を頼んでも理由もなくかたくなに手を貸さずに、相手の失敗で満足を得たりするのです。

他にもやつあたり型があり、仕事や家庭でのストレスを弱い立場の人間にぶつけてくることもあります。こうした他人を攻撃したがる人というのはまともに付き合っていると自分の心は消耗していくだけです。身を守るためには自分が変わるほうが早くに解決できます。たとえば、攻撃的な人は何かしら不安を抱えていることが多いので、隠したがっていることや弱みというのを客観的に観察しさぐってみるといいでしょう。また、話し合えば分かり合えると思わないのがよく、攻撃欲を抑えられない相手を変えることは困難に近いので世の中には話の通じない人もいると割り切ることも大事になります。

また、後から責任転嫁されそうなことはあいまいな部分をなくし、お局様からの正式な指示であるかどうかも確認しておくことが大事です。パワハラ上司のような女性であるのなら異動を考えるのも手です。異動できないのであれば、最小限の会話にとどめ、できるだけ避けるのがいいでしょう。しかし、すべて相手の言うとおりにしていても悪化すること場合があるので、あきらかに自分に正当性があるときには論理的に言い返してちょっとだけやり返すのも有効になります。時には反撃してくる人だということをわからせ、相手をけん制することも大事です。

ただ、ここで気をつけてほしいのが、自分には全くその素質がないと思い込むことです。お局様に嫌な思いをされたからといって、全く同じようになってしまう人もいるのです。人に対する嫉妬心や誰かにストレスをぶつけてしまう弱さは誰もが持っているものです。お局様を反面教師にして、今後そういった悲しい上下関係が生まれないように努めましょう。自分が上の立場に立つときは後輩でも同じ目線で付き合い、お局様にならない心掛けをすることが大事です。